2017年11月11日土曜日

4年に一度のブルべ世界大会(PBP)への備えはすでに始まっている

「ブルベ戦記」 第329話
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 アームウォーマーは、レッグウォーマーとともに気温が下がる夜間などに用いますが、体感的効果はとても大きなものがあります。夏場でも、北海道などのように、夜間が涼しかったり、昼夜の気温差が大きなところでは、なくてはならないものでしょう。


そんな買い物をしたら、ふと、あの時の状況が頭によみがえってきました。4年に一度開催されるブルべの世界大会、私も出場した2015年のパリ・ブレスト・パリ(PBP)1200kmです。


 まさに夏の北海道のように、昼間は日差しが強い反面、日が沈むと(日没時間は午後9時ごろと遅いですが)気温は下がり始め、夜中から明け方は寒暖差で身体が縮こまるほど。
2015PBP
 そんな状況でけっこう頼りになったのは、アームウォーマーでした。






2015PBP



というわけで、ここからが本題。

今回のアームウォーマーのように、
これから買ったり、使い続ける装備はおそらく、

あと約1年10か月後、次の2019年PBPに持ち込む可能性がある装備。
 つまり、よく吟味して、慎重に選んでいく必要がある、ということです。



私の場合、例えばまず、バイク。


 今年(2017年)購入した新1号機(CANYON ENDURACE CF SL DISC9.0)です。

すでにこれで1000kmブルべも走破しましたが、当然、慣れてきたこの機材で来年(2018年)のブルべを闘い、さらに満を持して翌年、3年目(2019年)の前半でSR取得し、2回目のPBP出場を果たすはず(=最低10日間ほどの長期休みが無事に確保できれば、ですが)です。


ただ、新しい機材でも、年に何千km走って、2年目、3年目となれば、消耗も起きてきますし、メンテナンスも不可欠になってきます。

特に、このバイクは、自分にとって初めてのディスクブレーキ装置です。油圧仕様なので、少なくともオイルは1年(もしくは5千km程度)で交換必至でしょう。


このバイクに付属のサドル(フィジーク)は、600km、1000kmなどロングをこなしても、皮膚のすれ以外はほぼノートラブルでした。つまり、このサドルは次のPBPに持ち込む可能性が高まったということです。
 
一方、タイヤですが、このバイクに付属の、コンチネンタル・グランプリ(GP)4000(28C)を尊重したいのですが、サイドカットパンクへの構造的な脆弱さはどうも無視できないものがあります。

となると、前回PBPで使ったように、パナレーサーRACE Dのほうが、その実績からいくと、対パンク性能としては心理的にも万全なのかもしれません(まだこの領域は悩みが解消していません)。

 

また、バイクに付属のステムが長め(110mm)で、シフターの根元がっちり、ではなく、やや手前に握りがくる感じで、このため前傾もやや大きめでした。そこでメーカーから、同じ仕様の少し短め(90mm)を取り寄せたりも。

このような微調整はありますが、バイク自体は距離の実績も上げつつあり、次回PBPに向けて、しっくりきていている感じです。



ライト類は課題が出てきています。

これまで長年、使ってきたジェントスSuperFire XX SF-333XX(単3×3本仕様)
2015PBPの際には2灯体制で装着し、軽量・強力なリチウム単3乾電池も導入して、カタログ通りの安定した光量(130ルーメン×20時間)を維持しました。

2015PBP


ところがこのあいだ、2本のうち1本が、上述した伊勢1000kmの途中でついに点滅→点灯せず、と不調をきたしてしまい、 あえなく引退。今後、ライトは新調する必要が出てきました。

ジェントスSuperFire XX SF-333XXの代替として望ましいのは、150ルーメン以上をできれば1灯でまかない、かつ無交換で一晩(12時間以上)もつライトでしょう。できれば乾電池交換式がいいのですが、単2以上でないと、そうした性能は出せません。代わりに高性能を売りに、最近は充電式がラインナップの主流を占めつつありますが、海外では、PBPが開かれるフランスのように、コンビニも自販機もコース上に全くないのが普通です。充電式も予備カートリッジ必携(もしくはドロップバッグに入れておくか)ですが、いざという時にPCなどで乾電池を調達できるかもしれない、乾電池式ライトとの併用が望ましいかもしれません。

そうした前提では、充電式ではVOLT1700が妥当かもしれません。




ウエア類は今シーズンから、思い切って、Raphaに統一しつつあります。
これまではル・コック・スポルティフを集めたりしていましたが、
これはもう、個人の好みの世界ですが、私はダーク基調のRaphaの引力に引っ張られました(笑)

所属しているRCC(Rapha Cycling Club)のラインナップには、全天候型のブルべに適した、レイン対応、しかも前後に大型反射材を取り入れたジレもあったりして、助かっています。
Raphaはおそらく、次回PBPでの私のウエアの基幹をなすのかな、と思われます。

といった感じで、ブルべという機材スポーツと親しむ日々ながら、
だんだんと、2019年PBPに向けてまず、心身の準備をどうしてゆくか、
そうした中で、本番に向けての装備の収れんも徐々に始まってきている気がします。



とはいえ、もっともその前に、

来年、2018年のシーズンがまずあり、そこでどうブルべを楽しむか、という、根源的なテーマへの取り組みがあるわけですが!